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最新記事【2007年02月28日】

日経225ミニ先物取引は、レバレッジ効果を活用して資金効率の高い投資運用が可能ですが、ハイリスク・ハイリターンであることもきちんと認識することが必要です。

投資全般に言えることですが、レバレッジを利かせている分、ロスカット(損切り)の重要性は株式の現物取引よりも厳格にしなければなりません。

買ってから価格が下落を続け、ナンピンにつぐナンピン。使える資金の限度まで買い下がって、もうどうにもならず塩漬けして、数年でも待とう、なんてことは株取引ではよくしている人がいますよね。

幸運にもなんとか塩漬けを解消する人も居ますが、日経225ミニの場合には、レバレッジが利いている分、自分の思惑とは逆方向に向かった場合には、塩漬けに耐えられなくなるケースの方が多いです。

日経225ミニ先物取引では、毎日の終値=清算指数で日々値洗いされ、日々の評価差損益の授受が発生します。つまり、翌日に建玉を持ち越す場合には、差損益の受け渡しをしないと
いけないため、もし損が増えて証拠金以上の損を出してしまった場合、必要証拠金を満たすための不足分を入金する必要があります。

これを、追加証拠金、略して追証:おいしょうと言います。追証=怖い、というイメージを持っている方も多いと思いますが、実際怖いです。

追証になるということは、きちんとロスカットや資金管理をしていないということであり、現実を正確に捉えず、追証を注ぎ込み続けるという暴挙は避けるべきです。

預けた証拠金、めいっぱいの取引をするのではなく、追証が発生しないよう、余裕を持った取引を心がけることが肝要です。

投資全般と同じことですが、日経225ミニで勝つためには、自分にあったトレード・スタイルを作り上げていくことが非常に重要です。

余裕資金やリスク許容量、相場を見れる時間帯、などなど、人それぞれ置かれている状況は異なります。このため、他の人の良いところをどんどん吸収していくことは非常に価値のあることですが、そのままマネをしてれば良いということにはなりません。

例えば、いつも買っている人が、相場が反転するまで買い下がっていたとしても、自分もその人と同じだけの資金を持っていなければついていくことはできません。

あるいは、日中は会社で働いているサラリーマンの人が専業のデイトレーダーの方と同じトレードスタイルをしようと思っても、できるわけがありません。

このため、自分のライフスタイルと最も合ったトレードスタイルを探し出すことが重要であり、具体的には、
1.エントリーからエキジットまでの期間(デイトレード、短期、中期、長期?)
2.トレンド順張り派か、トレンド逆張り派、両刀使いか?
3.損失可能な限度額と目標利益(期待値)
といった点を中心に模索していくことが必要です。

それぞれ、良い点、悪い点があるわけで、それもいかに自分に合っているかどうかを見極められるかが、最終的な勝敗に繋がっていきます。

無理をせず、楽しんで日経225ミニに投資をしていけるよう、日々、努力していきたいですね。

日経225ミニのトレードをする上で、判断材料とするのが、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析です。

ファンダメンタルズ分析は、日本のGDP成長率や機械受注の数値などを見て、日経225にポジティブかネガティブかを分析して判断します。

テクニカル分析は、値動き、出来高などを加工して、今後の値動きを予想するために作られた指標を基に、相場の動きを分析します。

日経225ミニでは、レバレッジを利かせて、比較的短期の取引をすることが多いので、どちらかというとテクニカル分析の方が重宝します。

テクニカル分析の手法は、それこそ数え切れないぐらいのものが考案されていますが、先ずは以下の3つを押さえておきましょう。

・MACD(マックディー)
MACDは、トレンドを把握するのに非常に役立ちます。MACDは、MACDの線とその移動平均線であるシグナルの2つのラインから成り立ちます。

上昇トレンドであればMACDは上昇し、下降トレンドの場合はMACDの値も下落します。加えて、0よりも上の場合には上昇トレンド、0よりも下の場合には下降トレンドであることを示します。

売買サインとしては、 MACDが、マイナスに位置しており、シグナルが上抜けたら(ゴールデンクロス)買い。逆に、MACDが、プラスに位置しておりシグナルが下抜けたら(デッドクロス)売り、となります。

・RSI(相対力指数)
売られすぎ、買われすぎが分かる、オシレーター系のテクニカル指標です。逆張りをする時に使うテクニカル分析であり、30%を下回ったら売られすぎということで買い、70%を上回ったら買われすぎということで売り、となります。

但し、ここで注意したいのは、強いトレンドが発生した際には、100%近くや0%近くで張り付いてしまい、全然戻ってこないこともありますので、明確なトレンドが無いと判断できる際に使うようにしましょう。

テクニカル指標には、それぞれ良い点、悪い点がありますので、色々と試しながら、その時の相場や自分のスタイルに合ったものを貪欲に探して、有効に活用していきましょう。

・移動平均線
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上抜ければ(ゴールデンクロス)買い。逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下抜ければ売り(デッドクロス)。
トレンドフォロー型のトレードに向いていますので、強いトレンドが出てくる時に有効です。

日経225ミニの注文の種類は、以下のようになります。株取引とほぼ同じですが、証券会社によっては、注文の種類が限定されていたりするので、取引される証券会社の注文の種類を確認してみてください。

証券会社によっては、注文の名称が異なっている場合もあるので、これもチェックしておく必要があります。

注文の種類

■成行
指値のように、希望する価格を指定しないで、注文を出した時点での相場状況にゆだねる注文。必ず約定したいと思った時に、利用します。

■指値
自分の指定した価格で注文が執行されることを条件とした注文です。成行注文と違って、その価格に到達しなければ約定はしません。

■逆指値
ある水準まで下落してしまったら、成行きで売り、若しくは、ある水準まで上昇してしまったら成行き買い、というように、通常の指値とは反対の注文。
ある水準を超えたら、損切りといったロスカットの注文にも使えます。

■寄成
寄付にだけ成行注文が執行されることを条件とした注文。

■引成
引けにだけ成行注文が執行されることを条件とした注文。

■不成
寄付とザラバ中は指値の注文として受付し、未約定だった場合には、引けの時点において成行注文に変更して発注する注文。

■寄指値
寄付にのみ指値注文が執行される注文。寄付の板寄せ時に使われる。

■引指値
引けにのみ指値注文が執行される注文。引けの板寄せ時に使われる。

■ペア注文
2つの注文を同時に発注して、一方が約定したら、もう一方の注文を自動的にキャンセルする注文方法です。

ある程度のレンジで膠着した相場の際に、レンジ上限で売り指値、レンジ下限で買い指値を発注する際などに有効です。
また、膠着状態を脱した際、その方向について行く場合などは、逆指値を利用してペア注文を組むなどの方法もあります。

■ステップ注文
親注文となる指値注文あるいは逆指値注文が約定したら、待機させておいた子注文を自動的に発注させる注文方法です。

例えば、日経225ミニオプション取引の場合、17100円まで下がったら1枚買い、それが約定したら、17150円で利食いの予約注文を自動で発注するように設定したり、買った後、相場が指定する水準まで逆行した際、ストップ・ロスをかけるなどの利用方法があります。

■ステップペア注文
ステップ注文とペア注文を組み合わせた注文です。ある指値(逆指値)で約定した際、あらかじめ待機させておいたペア注文が自動で発注され、どちらかが約定すると、未約定注文を自動取消する注文方法です。

例えば、ステップ注文部分で、新規の買いを入れ、ペア注文の部分で利食い値段での売り指値注文とストップロスとなる水準での逆指値注文を行うことにより、損失を限定して利益機会を待つことが出来ます。

■バスケット注文
先物、オプションの注文を同時に発注したり、オプションの複雑な合成ポジションを生成する注文を発注する際に便利です。

投資の王道(実践編 日経平均先物取引)

かつて、証券会社のファンドマネージャーとして実務に従事し、現在は先物を含め、株、為替などの著書も多数ある新井 邦宏氏の日経225先物の本です。
基本的な商品特性から、テクニカル分析を使った売買方法などの解説もしており、初心者から中級者までが参考になる内容となっています。
逆張りの禁止とロスカットの徹底、ということが終始貫かれており、基本を確かめる上でも有益な書籍といえます。

日経225先物取引基本と実践

この本は日経225先物を取引する初心者向けに書かれています。
先物取引の基本的なしくみ、テクニカル指標を用いたタイミングの取り方、ヘッジとしての先物、オプションと の組合せなど、基本的な知識とテクニックを網羅しています。
上級者には、物足りない部分があるかもしれませんが、基本を身に付けることができます。

ドクター田平の日経225 miniでサクッと儲ける!

外為証拠金取引(FX)の世界では有名な個人カリスマトレーダーのドクター田平とこれまたFX界での17年間無敗の伝説トレーダー、マット今井氏の対談形式での入門本。内容的には、基本を既に知っている方にとっては、物足りない内容。トレーダーとしての心構えや、取引手法などは参考になりますが、知識のある方には立ち読みで十分かも。

テクニカル分析入門

日経225mini先物取引だけでなく、株、為替も含めたトレードをする上で、知っておくべき基本的なテクニカル分析を20ほど紹介。トレンド分析、サイクル分析、需給分析、パターン分析の4分類で、それぞれの特徴等が書かれています。先ずは、とっかかりとしてテクニカル分析の全体を把握するには良いと思います。

日経225先物取引はこうして稼ぐ

日経平均株価に関する基礎的知識、取引所取引と先物取引のルール、ネットトレーディングでの実際例など、押さえるべき知識を図解で分かりやすく示してあります。
実際のトレードの仕方として、ファンダメンタルズ、テクニカルなどの基本的事項、相場に取り組む際の姿勢を解説しています。

マンガサヤ取り入門の入門

相場の上げ下げが直接影響しないサヤ取り。聞いたことがあるかもしれませんが、実際の取引の仕方は分かりにくいもの。
それが、こちらの本では、マンガで描かれているため、初心者でも分かりやすい内容になっています。マンガといえども、描かれている内容は本格的ですので、サヤ取りに興味のある方には、是非オススメです。

・成行
指値のように、希望する価格を指定しないで、注文を出した時点での相場状況にゆだねる注文。必ず約定したいと思った時に、利用します。

・指値
自分の指定した価格で注文が執行されることを条件とした注文です。成行注文と違って、その価格に到達しなければ約定はしません。

・逆指値
ある水準まで下落してしまったら、成行きで売り、若しくは、ある水準まで上昇してしまったら成行き買い、というように、通常の指値とは反対の注文。
ある水準を超えたら、損切りといったロスカットの注文にも使えます。

・日経225ミニ
日経225ミニ先物取引とは、代表的な上場企業225社の株価から算出した株価指数=日経225を100倍した先物を取引すること。ちなみに、日経225先物は、日経225の1000倍。
大阪証券取引所に上場されている株式先物。

・買い建て
買い建てとは、新規に先物を「買う」こと。日経225ミニが値上がりすることで利益が出る。

・売り建て
売り建てとは、新規に先物を「売る」こと。日経225ミニが値下がりすることで利益が出る。

・順張り
順張りとは、価格のトレンドに乗っていく売買手法のこと。

・逆張り
逆張りとは、他の投資家たちとは反対に、上げトレンドだったら売り。下げトレンドだったら買い、と逆の手口で売買する手法のこと。

・ロスカット
ロスカットとは、損切りのこと。損失を確定させてポジションを手仕舞うこと。

・SQ(Special Quotation:特別清算指数)
3,6,9,12月の第二金曜日に実施される清算指数のこと。

・追証
差金決済をする際に、不足分の証拠金を追加で請求されること。

・SPAN®証拠金
SPAN®は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、開発したリスクベースの証拠金計算システム。証拠金の計算方法として使われる。

・限月
限月とは権利行使日が到来し、取引が終了する月日のこと。日経225ミニ先物取引では(3月、6月、9月、12月)が限月となっている。

.証拠金
日経225ミニ先物取引は、対象とする原資産の将来の値段で利益あるいは損失が決まります。損失が生じた場合にも、決済するために必要な資金を預託しておく必要があります。
・レバレッジ
「レバレッジ=梃子」のことであり、所有している自分の資金よりも何倍、何十倍もの取引を可能にすること。

・差金決済
現金の受け渡しをせずに反対売買の差金のみで決済すること。

・ヘッジ
英語では、垣根という意味であり、リスクヘッジというように使われる。リスクを回避する、分散させるという意味で使われる場合が多い。

<日経225ミニ>日経225ミニのかんたんな始め方

日経225ミニとは、日経平均株価指数を対象とした先物取引のことです。 日経225ミニの「ミニ」と付いているように、従来の日経225先物取引よりも、日経225ミニは小額資金で取引を始めることができます。株取引をしている方も、日経225ミニをうまく活用して、資産形成に役立ててください!日経225ミニで頑張ろう!